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再生医療とは

再生医療とは

再生医療とは、機能が衰えた臓器や組織をヒトの細胞を利用して再生させる治療のことです。美容医療の分野では、自身の血液や細胞を利用して、老化などで衰えた肌や体、薄毛などの再生を目的とする治療が行われています。
自分の血液や細胞を使用するため、拒絶反応やアレルギーが起こりにくい治療法です。

目次

こんなお悩みに

  • 顔のしわやたるみを根本的に解消したい
  • 異物を注入するのには抵抗がある
  • ヒアルロン酸注入を繰り返している
  • 長期的な効果が欲しい

施術の特徴について

加齢とともに人間の細胞は数が減少して、細胞の質も低下します。このことから肌にハリや潤いがなくなり、しわやたるみが発生します。美容医療分野の再生医療では、自分自身の血液中にある血漿(けっしょう)や細胞を加工し、衰えた部位に注入します。
細胞そのものを再生させる治療です。施術は注射などで行うことが多く、傷跡が目立つ心配もありません。

再生医療を行うには、国の許認可が必要です。許認可を取得しているクリニックについては厚生労働省のホームページで確認できます。
厚生労働省「再生医療等提供機関の情報について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186471.html

美容医療における再生医療の代表的な施術

(1)PRP(多血小板血漿:たけっしょうばんけっしょう)療法

自分自身の血液から血小板を多く含む血漿を取り出して、しわや目の下のクマ、くぼみなどの気になる箇所に注入します。血小板には多くの成長因子が含まれていて、衰えた組織の回復を促したり、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す真皮線維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)を活性化するなどの効果が期待できます。
頭皮に注入して薄毛の改善を目的とする治療もあります。

PRP療法

(2)真皮線維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)療法

真皮線維芽細胞とは、皮膚の真皮層に存在して、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す細胞です。自分自身の線維芽細胞を採取して、培養・増殖させたのち肌に注入することで、しわやたるみなどの改善を図ります。

真皮線維芽細胞療法

施術方法

PRP(多血小板血漿)療法

血液を採取した後、遠心分離器などで血小板を多く含む血漿を取り出し、肌や頭皮に注入します。注入は注射やダーマペン、水光注射などで行われます。

真皮線維芽細胞療法

耳の後ろから皮膚を採取し、専門施設で皮膚細胞(真皮線維芽細胞)を培養・増殖させて、肌に注入(移植)します。培養期間は約5週間ほどかかります。
また、培養した真皮線維芽細胞は冷凍保管することも可能です。

施術の特徴まとめ

  • 美容分野の再生医療は細胞の再生や活性化を促す治療
  • 自分の血液や細胞を利用する
  • コラーゲンやヒアルロン酸などを生み出す機能を改善する

施術の詳細

  • 施術時間

    20分~3時間(施術の内容による)

  • 施術回数

    1回

  • 施術間隔

    効果を持続するには2〜5年に1回程度

  • 価格

    100,000〜1,700,000円

  • 麻酔

    必要

  • ダウンタイムや副作用

    腫れや内出血は、大体1〜2週間で落ち着きます。

    〇想定される副作用・リスク

    腫れ傷口炎症感染色素沈着内出血傷跡硬結しこり自己免疫疾患の悪化など
    ※ダウンタイムとは、施術を受けて発生した肌の赤みやかさぶたなどが治まる期間のことをさします。
  • 留意点

    ・洗顔、メイク、入浴は翌日より可能です。
    ・激しい運動、マッサージ、飲酒、喫煙は施術当日は避けてください。
    ・人によっては効果の実感を得られないことがあります。

※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。

  • 妊娠中あるいは授乳中の方
  • 施術前に必ず感染症血液検査があります。次の5項目(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV・成人T細胞白血病)の方は受けられません。

施術の流れ

カウンセリング
医師によるカウンセリングで、気になる部位や症状を相談し、治療方法を決めていきます。
当該治療が適応かどうか、ダウンタイム等についてもしっかり聞くことが大切です。
採血(PRP)
腕から採血を行います。
手術(真皮線維芽細胞)
注射で局所麻酔を行い、麻酔が効いたところで皮膚を少量採取します。
注入(移植)
抽出あるいは培養したPRPや細胞を肌に注入(移植)します。
※真皮線維芽細胞の抜糸は約1週間後になります。

よくあるQA

PRPで成長因子を添加するクリニックもあると聞きましたが、リスクはありますか?
成長因子は添加しすぎると、しこりや膨らみ、肉芽腫になるリスクがあります。また、一度できてしまったしこりは切除できません。
PRPではどれくらいの量の血液を採取しますか?
通常の採血検査と同程度です。
真皮線維芽細胞療法では耳の皮膚をどのくらい切開しますか?
おおよそ米粒大くらいです。1週間後くらいに抜糸をした後は、傷跡も分かりにくくなります。
真皮線維芽細胞療法はどこの美容クリニックでも受けられますか?
厚労省の審査のうえ、再生医療等提供計画の第2種、または第3種を承認、取得しているクリニックのみが治療を行うことができます。事前に確認して受けてください。