鼻中隔延長とは
鼻中隔延長(びちゅうかくえんちょう)とは、鼻先に軟骨を移植して、鼻先を下に長く伸ばす手術です。正面から見て鼻の穴が目立つアップノーズ(ぶた鼻)や、短い鼻を改善します。ご自分の軟骨を使用するので、異物は入れたくないという方におすすめです。
目次
こんなお悩みに
- 鼻先が上を向いている(ぶた鼻)
- 鼻先が丸くて短い
- 鼻筋が短い
- 鼻の穴が正面から目立つ
施術の特徴について
鼻中隔とは鼻を左右に仕切る壁の部分のことで、鼻を支える柱の役割があります。鼻中隔延長は、この鼻中隔にご自分の軟骨を移植して鼻先に長さを出す方法です。さらに移植する位置によって、鼻先を高くしたり、角度を変えて鼻の穴を見えにくくすることが可能です。自分の軟骨を移植するため、異物反応やアレルギーなどの心配はほぼありません。
施術方法
手術は鼻の下の鼻柱(鼻の穴の間)を切開するオープン法で行います。
クリニックによっては、鼻の穴の中から切開するクローズ法で行う場合もあります。
1. 軟骨の採取
ご自身の軟骨を使用するため、まず採取する箇所を決めます。多くの場合、耳の裏側の目立たない部位を3〜4mm切開して、耳介軟骨を採取して加工します。
2. 軟骨を挿入
鼻柱(鼻の穴の間)部分を切開し、鼻翼軟骨に採取した耳介軟骨を挟み込むように挿入・移植します。
3. 位置を決める
目的によって移植軟骨の角度を変えます。
鼻先を高くする
高さも長さも出す
高さは変えずに鼻先を変える
4. 縫合
切開箇所を縫合します。5日~1週間後に抜糸を行います。
手術後はテープやギプスで3〜5日間は固定します。
施術の特徴まとめ
- 鼻先の形や長さを変えられる
- 自分の軟骨を使用する方法
- アップノーズを改善する
- 他の鼻の整形手術と同時に行うことができる
施術の詳細
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施術時間
1~2時間(手術の内容による)
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施術回数
1回
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施術間隔
基本的に1回で終了
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価格
450,000〜1,200,000円(手術の内容による)
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麻酔
必要
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ダウンタイムや副作用
施術後、腫れや内出血が出る場合がありますが、1〜2週間ほどで引いていきます。
縫合した箇所は赤い傷ができますが、2〜3か月で赤みや腫れが落ち着きはじめ、時間の経過とともに目立たなくなります。〇想定される副作用・リスク
赤み腫れ熱感傷口の炎症感染色素沈着内出血血腫傷跡左右差鼻中隔に穴が空くピンチノーズ変形後戻りなど -
留意点
・シャワー、洗顔、ポイントメイクは当日より可能ですが、傷を濡らさないように注意してください。
・抜糸するまでは、激しい運動、サウナ、飲酒はお控えください。
・2〜3か月間は、うつぶせ寝など鼻に荷重がかからないようにしてください。
・お顔への強いマッサージ、激しい運動は1か月程度控えてください。
※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。
- 妊娠中あるいは授乳中の方
- 重篤な疾患や感染症がある方
- アトピーや皮膚病など皮膚疾患をお持ちの方
施術の流れ
- カウンセリング
- 医師によるカウンセリングで、気になる部位や症状を相談し、治療方法を決めていきます。
当該治療が適応かどうか、ダウンタイム等についてもしっかり聞くことが大切です。 - 手術
- 施術箇所に注射で局所麻酔を行い、麻酔が効いたところで手術を行います。笑気ガス麻酔や静脈麻酔を併用する場合が多くあります。
- アフターケア
- 傷口を保護、テープやギプスで3日~1週間ほど固定します。抜糸は、手術の5~7日後に行います。
なお美容クリニックによってアフターケアの内容は多少異なります。
よくあるQA
- 移植した軟骨が動いたりズレたりすることはないですか?
- 軟骨は時間とともに周りの組織に定着するのでずれることはほとんどありません。心配な方は、術後しっかり固定することをおすすめします。ただし、形や位置があっていない、強い衝撃を受けるなどの場合は、動いたりずれることがあります。
- 鼻が曲がってしまうことはありますか?
- 鼻先を無理に伸ばすと、術後に鼻先が曲がってしまう場合があります。伸ばしすぎることのないように、事前に医師としっかり話し合いましょう。