HOT PEPPER Beauty

歯列矯正とは

歯列矯正とは

歯並びや噛み合わせの治療の中でも、ワイヤーによる歯列矯正は長きにわたり行われているスタンダードな矯正法です。最近は技術が進化し、矯正装置やワイヤーが透明や白色で目立たないタイプのものや、歯の裏側(舌側)にワイヤーを設置する舌側矯正(リンガルブラケット矯正)などもあり、ライフスタイルや希望に合わせた施術法を選べるようになっています。

目次

こんなお悩みに

  • 歯並びが悪い
  • 歯と歯の間に隙間がある
  • 口を閉じても上下の前歯が噛み合わない
  • 前歯が前方に出っ張っている
  • 下あごが出ている
  • 歯が前後にデコボコしている

施術の特徴について

ワイヤーによる歯列矯正は、歯の表面や裏面に「ブラケット」という矯正装置をつけ、これらを金属などでできたワイヤーで固定し、歯を少しずつ正しい位置に移動させる施術です。長い間行われている一般的な金属による歯列矯正の他、昨今は矯正装置やワイヤーが透明や白色で目立たないタイプのものや、歯の裏側(舌側)にワイヤーを設置する舌側矯正(リンガルブラケット矯正)などもあります。

金属ブラケット(メタルブラケット)
image

歯の表面に金属製の矯正装置(ブラケット)をつけ、ワイヤーで固定する施術です。子どもから大人まで症例実績も多く、定番となっている矯正法です。施術期間はおよそ2~3年程度で、歯の状態によってはそれ以上の期間がかかることもあります。費用が50~100万円程度で、多くの矯正歯科で実施されています。ただ、金属でできたワイヤーのため装置が目立ってしまうほか、歯磨きがしにくく虫歯になりやすくなることもあります。

クリアブラケット矯正(審美ブラケット)
image

金属ブラケットと同じ表側に矯正装置を設置する施術ですが、矯正装置やワイヤーが透明や白色をしているため、表側に装着しても目立たない矯正法です。矯正装置(ブラケット)はセラミック製やジルコニア製、プラスチック製などがあり、治療期間は金属ブラケットとほぼ一緒で2~3年ほどで、費用は70万円~120万円程度であることが多いです。

舌側矯正(リンガルブラケット矯正)
image

矯正装置(ブラケット)を歯の裏側に設置する矯正法です。表側から矯正器具が見えにくいため、他の人に矯正をしていることを気づかれることも少ないです。表側に装置があると、食事の際に食べかすが器具に引っかからないか気になりますが、舌側矯正であればそのような心配は少なくなります。また表側からの矯正の場合、器具を外す際に歯のエナメル質にひびが生じることがあります。これはエナメルクラックといい、機能面には特に影響はしないものの、中には歯にひびが出来るため見た目が気になるという方もいます。舌側からの装着の場合は、表側に影響を与えることはありません。さらに舌側に装置があると、矯正を行う中で、少しずつ歯並びがよくなっていくのを治療中にも確認できます。治療期間は表側からの矯正とほぼ同じか、少し長くなる程度で、費用は100~120万円程度であることが多いです。

施術の特徴まとめ

  • 矯正装置の装着方法が選べる
  • 受け口、出っ歯など様々な悩みに対応

施術の詳細

  • 施術時間30~60分
    (ブラケット装着時の施術にかかる時間)
  • 施術回数2回(装着までの回数)
  • 施術間隔月に1回(装着後の通院頻度)
  • 価格500,000円~1,200,000円
  • 麻酔

    不要(行う場合もあり)

  • ダウンタイムや副作用(施術後の状態)

    施術後に冷たいものがしみることがありますが、2~3日程度で次第に落ち着きます。
    施術後は、矯正器具が舌や唇に触れることによる違和感や痛み、傷が生じることがあります。1~3週間ほどで次第に装着している状態に慣れてきますが、場合によっては別途対応を行うこともあります。

    〇想定される副作用・リスク

    痛み赤み腫れ内出血口内炎滑舌が悪くなるなど
    ※ダウンタイムとは、施術を受けて発生した肌の赤みやかさぶたなどが治まる期間のことをさします。
  • 留意点

    ワイヤー装着後は月1回程度の定期的な通院が必要です。
    矯正期間中は話しにくい、発音しづらいといったことがあります。
    舌側矯正の場合、装着後に舌が器具に引っ掛かることがあります。次第に慣れてきますが、なかなか慣れない際には医師に相談するようにしてください。
    矯正装置をはずす際に、表面のエナメル質にひびが入るエナメルクラックと呼ばれる症状が起きることがあります。ひびの他、歯の一部が欠損したり器具が破損する可能性もあります。
    矯正期間中は歯磨きがしにくいため虫歯や歯周病になりやすい状態になります。定期的にクリーニングやメンテナンスを行ってください。
    歯並びの状態などによっては3年以上の装着が必要なケースもあります。

※その人の状態・機材によって回数・価格などが変わります。
※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。詳細はクリニックにご確認ください。

  • 妊娠中あるいは授乳中の方
  • 金属アレルギーのある方
  • 糖尿病の方

施術の流れ

カウンセリング
医師が歯の状態や歯並び、嚙み合わせなどを確認し施術を行っても問題ないか確認します。
精密検査
レントゲン撮影や歯型模型、顎関節の検査などを行った後、歯型を取ります。
装着
装着後は1か月に一度程度のペースで通院をして歯並びの状態などを確認していきます。

よくあるQA

痛みが不安です。どのくらい痛いですか?
装着にあたっては、器具をセットする際にあごの骨付近に多少痛みや違和感が生じることもありますが、多くの場合は我慢できる程度です。また装着を始めた初期は装着中に多少の痛みが伴うことがありますが、次第に馴染んできます。
舌側矯正は表側矯正よりも時間がかかると聞きました。
表側矯正に比べると舌側矯正は器具を設置する場所が狭く、短いワイヤーをしっかりと曲げて装着するため、矯正の際に必要以上に強い力がかかりすぎないよう調整をする必要があります。そのため、表側よりも弱めにワイヤーを設定しなければならず、その点で表側矯正よりも時間がかかるといわれてきました。しかし昨今は技術革新により、事前に舌側の歯の模型(セットアップモデル)を作成し、高さ・厚み・角度をシミュレーションした上で器具を正確に製造することが可能になり、これによって舌側矯正のクオリティは以前よりも向上し、表側矯正と同じくらいか多少長くなる程度の期間におさめられることが多くなっています。
普段の生活で気を付けなければならないことはありますか?
ワイヤーは、数年後には取り外すことを想定し装着されているため、通常の歯の詰め物ほど頑丈に接着されていません。そのため、煎餅などの硬いものや粘着性のあるガム・キャラメルなどを食べる際には、装置が外れないよう注意をしてください。また格闘技や球技など、口元に何かが強く当たる可能性があるスポーツを行う際にも、器具破損などの観点で注意が必要です。
施術によるリスクはありますか?
可能性のあるリスクとしては、口内炎、滑舌が悪くなる、歯の欠損やひび(エナメルクラック)等が生じることがあります。事前に医師に確認した上で施術を受けるようにしてください。
ダウンタイムはありますか?
施術後に冷たいものがしみることがありますが、2~3日程度で次第に落ち着きます。また矯正器具を装着した後に、装着による痛みや違和感があったり、矯正器具が舌や唇に触れることで傷や口内炎が生じることがありますが、我慢できないほどではなく、多くの方が通常通りの日常生活を送っています。1~3週間ほどで次第に装着している状態に慣れてきますが、なかなか違和感が落ち着かない場合は、別途対応を行うこともあります。