脂肪冷却とは
食事制限や運動を伴わないダイエットとして注目されている医療痩身ですが、その中でもメスを使用しない医療痩身のひとつとして脂肪冷却によるダイエットがあります。二の腕、お腹、お尻、太ももなどの他、あご下にも有効で、1回の施術でも効果を実感しやすい点が特徴です。
目次
こんなお悩みに
- 部分的に脂肪が気になるところがある
- 痩せたいが脂肪吸引には少し抵抗がある
施術の特徴について
脂肪冷却は、脂肪細胞が皮膚や神経、筋肉といった他の細胞よりも高い温度で凍る原理を応用し、脂肪細胞だけを冷却して、体外に排出する痩身方法です。1回の施術で、冷却した部位の20%程度の脂肪を減少させることができる上に、脂肪細胞そのものを体外に排出するためリバウンドが少ない点も特徴です。なお施術対象となる部位は、あご、二の腕、背中、腹部、お尻、太もも、ふくらはぎなどです。
脂肪冷却は、比較的新しい痩身技術です。これは、脂肪細胞が他の細胞(皮膚・神経・筋肉など)と異なり、4℃という高い温度でも凍ってしまう原理を応用しており、これによって他の細胞にはダメージを与えることなく、脂肪細胞のみを冷却させることを可能にしています。冷却部位が4℃になると脂肪細胞はシャーベットのように凍ってしまい、老廃物となった凍った脂肪細胞は、その後2~4か月程度かけて身体に不要な老廃物として少しずつ体外に排出されていきます。そのため同じ部位に再度施術を行う際には、2か月程度の間隔をあけてから行うことが多いです。脂肪細胞は20歳前後から数が変わることはないため、脂肪冷却によって凍った脂肪細胞が体外に排出された後は、よほど体重増加などをしない限りは脂肪細胞のサイズに大きな変化がないため、リバウンドすることが少ないといわれています。
施術の特徴まとめ
- メスを使わずにダイエットができる
- ダウンタイムが比較的短い
- 冷却によって脂肪細胞を減少させる
- 部分痩せに向いている
施術の詳細
- 施術時間30~60分(マシンにより異なる)
- 施術回数1~数回(マシンや部位による)
- 施術間隔2か月以上(同じ部位の場合)
- 価格1部位 1回 40,000円~70,000円
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麻酔
不要
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ダウンタイムや副作用(施術後の状態)
施術部位に冷却によって赤みが生じることがありますが、2~3時間程度で落ち着きます。
施術部位に皮膚の吸引によって内出血が生じることがありますが、1~2週間程度で落ち着きます。
施術後に冷却部位に違和感やかゆみ、筋肉痛のような痛みが生じることがありますが、1~2週間程度で落ち着きます。〇想定される副作用・リスク
赤み腫れかゆみ内出血しびれ筋肉痛など -
留意点
施術後、最初の10分程度は施術部位に冷たさや引っ張られるような感覚がありますが、数分程度で次第に気にならなくなることが多いです。
施術当日から入浴、飲酒、運動など普段通りの日常生活が可能です。
※その人の状態・機材によって回数・価格などが変わります。
※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。詳細は美容クリニックにご確認ください。
- 妊娠中あるいは授乳中の方
- クリオグロブリン血症の方
- 発作性寒冷血色素尿症の方
- 寒冷凝集素症など寒さに関連する症状をお持ちの方
- 重篤な疾患や感染症がある方
- アトピーや皮膚病などの皮膚疾患をお持ちの方
- アレルギー体質の方
- 皮下脂肪層が薄い方
- 皮膚が極端にたるんでいる方
施術の流れ
- カウンセリング
- 気になる部位について医師が診察し、悩みに適した治療方法を決めます。診察によって当該治療が適応か判断し、適正な治療を行うことが大切です。
- 準備
- 施術部位に専用の機器を装着します。
- 施術
- 施術開始後10分程度は施術部位に冷たさや引っ張られるような感覚がありますが、数分程度で次第に気にならなくなることが多いです。
- アフターケア
- 機器を外した後に、冷却部位のマッサージを行います。冷却部位は赤みを帯びることが多いですが、通常は2~3時間程度で落ち着きます。
よくあるQA
- 痛みが不安です。どのくらい痛いですか?
- 冷却部位を吸引する際に多少痛みがありますが我慢できる程度です。また、冷却を始めた際に冷たさによる痛みが多少生じますが、数分程度で皮膚の感覚がなくなるため痛みは少なくなります。
- 何回程度受けるのが良いのでしょうか?
- 個人差はありますが、脂肪冷却は1回の施術で冷却部位の20%程度の脂肪細胞を排出することができるといわれており、1回の施術でも効果を実感できることが多いです。ただし脂肪量が多い方などの場合は複数回の施術を行うことが多く、この場合は2か月程度間隔をあけて施術する必要があります。
- 凍傷になることはないのですか?
- 脂肪細胞は皮膚、血管、筋肉などの細胞と異なり、4℃という少し高い温度で凍るため、他の細胞にダメージを与えることなく脂肪細胞のみを凍らせることができます。また施術中は医師が冷却部位を定期的に確認するため、万が一の際にも素早く対応することができます。
- 施術による副作用はありますか?
- 個人差はありますが、脂肪冷却によってまれに内出血や一時的なしびれ、筋肉痛のような痛みが生じることがあります。ダウンタイムや副作用は事前に医師に確認した上で施術を受けるうようにしてください。
- ダウンタイムはありますか?
- 冷却による赤みは2~3時間時間程度で落ち着くことがほとんどです。皮膚の吸引によって内出血が生じた際は1~2週間程度で次第に落ち着きます。また施術部位に違和感やかゆみ、筋肉痛のような痛みが生じることがありますが、1~2週間程度で落ち着きます。