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下まぶたのクマ・たるみ取りとは

下まぶたのクマ・たるみ取りとは

下まぶたのクマ・たるみ取りは、目の下のたるみを取り除いて、肌の凹凸をフラットに整える手術です。同時に、たるみによってできる影が原因のクマ(黒クマ)も改善します。
軽度のクマ・たるみには、自分の脂肪やヒアルロン酸を注入して目立ちにくくする方法もあります。

目次

こんなお悩みに

  • 目の下のたるみが気になる
  • 目の下に影のような黒いクマがある
  • 目元の印象で疲れて見える

施術の特徴について

下まぶたのクマ・たるみの原因

下まぶたがたるむ原因はいくつかあります。多くの場合は、年を取るに伴って目の下の眼窩隔膜(がんかかくまく)が衰えて眼球を支えきれなくなり、眼球の下にある眼窩脂肪(がんかしぼう)が前方に押し出されることで、目の下にふくらみ(たるみ)ができます。このふくらみが大きくなると目の下に影ができ、クマのように見えることがあります。

下まぶたのクマ・たるみの原因

瞼板(けんばん)…まぶたの先端についている板状の軟骨のような組織
眼輪筋(がんりんきん)…目の開閉に使われる筋肉
眼窩脂肪(がんかしぼう)…眼球を守るための役目

また生活習慣による目の下のたるみも若い世代に増加しています。パソコンやスマホによる目の酷使で血行不良や筋肉疲労がおきたり、クレンジングによる摩擦や乾燥によってたるみが進行したりします。

施術方法

下まぶたのクマ・たるみ取りには主に4種類の治療法があります。たるみの度合いや症状によって単体もしくは複数の治療が選択されます。

経結膜脱脂法(けいけつまくだっしほう)

下まぶたの裏側(結膜側)を小さく切開して、たるみの原因となっている眼窩脂肪を取り出す手術です。まぶたの裏を切開するため顔の表面には傷が付きません。切開時にメスではなく、CO2レーザーを使用するクリニックもあります。いずれも傷は縫合せずに自然治癒するため、抜糸は不要です。

下眼瞼切開法(かがんけんせっかいほう)

下まぶたのまつ毛の下を、生え際に沿って目頭〜目尻まで切開し、眼窩脂肪とたるんだ皮膚を切除します(皮弁法)。眼輪筋がゆるんでいる場合は、眼輪筋を切除して目尻側に吊り上げ、骨膜に固定する治療(筋皮弁法)を行います。

経結膜脱脂法
下眼瞼切開法

ハムラ法・裏ハムラ法

下まぶたの一部を切開し、眼窩脂肪を凹んでいる部分に移動させて固定します。目の下のふくらみとくぼみを同時に解消して、皮膚をフラットに整えます。

注入法(自己脂肪・ヒアルロン酸)

凹んだ部位に自分の脂肪やヒアルロン酸を注入することで皮膚をフラットに整えます。眼窩脂肪を除去することでできるくぼみをカバーするために他の治療と併用して行うこともあります。

各治療法の比較

経結膜脱脂法
(けいけつまくだっしほう)
下眼瞼切開法
(かがんけんせっかいほう)
ハムラ法・裏ハムラ法 注入法(脂肪・ヒアルロン酸)
適応症状 ・軽度〜重度のたるみ
・影によるクマ
・軽度〜重度のたるみ
・影によるクマ
・目の下の小じわ
・軽度〜重度のたるみ
・影によるクマ
・目の下のくぼみ
・軽度のたるみ
・目の下のくぼみ
切開・抜糸 切開:あり
抜糸:なし
切開:あり
抜糸:あり
切開:あり
抜糸:あり(裏ハムラ法は抜糸不要なことあり)
切開:なし
抜糸:なし
施術時間 60〜120分程度 90〜240分程度 60〜90分程度 5〜10分程度
メリット ・まぶたの裏側を切開するため、顔の表面に傷が付かない ・たるみ、クマ、小じわといった複数の症状を、一度に治療できる ・脂肪を移動させるため、術後にくぼみができにくい ・注入だけで治療できる
デメリット ・脂肪切除量により、くぼみができる場合がある
・目の下のくぼみは治療できない
・傷跡が残る場合がある
・ダウンタイムが一定期間ある(大きな腫れ、内出血は2週間程度)
・元に戻せない
・傷跡が残る場合がある
・ダウンタイムが一定期間ある(大きな腫れ、内出血は2週間程度)
・元に戻せない
・効果は限定的
・くり返しの注入が必要になる場合もある

施術の特徴まとめ

  • 下まぶたの脂肪や皮膚を除去する治療
  • 眼窩脂肪(がんかしぼう)の突出による影(黒クマ)も同時に改善が期待できる
  • 症状によっては複数の治療を同時に行うこともある

施術の詳細

  • 施術時間

    手術:60~240分(手術の内容による)
    注入法:5〜150分(注入法の内容による)

  • 施術回数

    1回

  • 施術間隔

    手術は基本的に1回で終了

  • 価格

    手術:両目 90,000〜740,000円
    注入法:両目 20,000〜330,000円

  • 麻酔

    必要

  • ダウンタイムや副作用

    手術の場合、大きな腫れや赤みは、1〜2週間程度で落ち着きます。内出血は1〜2週間程度で次第に落ち着きますが、腫れが消失するまでに通常1か月ほどかかります。

    〇想定される副作用・リスク

    赤み腫れ炎症むくみ痛み内出血血腫感染症傷跡色素沈着左右差一時的なドライアイ目尻のひきつれ下眼瞼外反など
    ※ダウンタイムとは、施術を受けて発生した肌の赤みやかさぶたなどが治まる期間のことをさします。
  • 留意点

    ・洗顔やシャワー、洗髪は手術翌日から可能です。患部をこすったり濡らしたりしないようにご注意ください。
    ・入浴、アイメイクは抜糸後から可能です。
    ・コンタクトレンズは5日後または抜糸後から使用が可能です。装着時に違和感がある場合は腫れが落ち着くまで使用を控えてください。
    ・サウナや激しい運動、ホットヨガ、飲酒は、1週間程度控えてください。
    ・お顔への強いマッサージは1か月程度控えてください。

※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。

  • 妊娠中あるいは授乳中の方

施術の流れ

カウンセリング
医師によるカウンセリングで、気になる部位や症状を相談し、治療方法を決めていきます。
当該治療が適応かどうか、ダウンタイム等についてもしっかり聞くことが大切です。
手術
まぶたに注射で局所麻酔を行い、麻酔が効いたところで手術を行います。点眼麻酔や笑気ガス麻酔を併用する美容クリニックもあります。
抜糸
下眼瞼切開法とハムラ法は手術の5〜7日後に抜糸を行います。腫れや赤みがひくまで約1か月程度時間がかかります。

よくあるQA

手術によるリスクはありますか?
可能性のあるリスクとしては、組織切除後のくぼみや、まぶたが外側にめくれてしまう下眼瞼外反という状態などがあります。ダウンタイムや副作用は個人差もありますので、事前に医師に確認した上で手術を受けるようにしてください。