軟骨移植とは
軟骨移植(なんこついしょく)は、自分の軟骨を鼻先に移植して、鼻先を高くしたり、尖らせたりする手術です。異物は入れたくない、さりげない自然な変化が希望という方におすすめです。
目次
こんなお悩みに
- 鼻先が低い・丸い・鼻先が上を向いていて鼻の穴が目立つ
- 尖った鼻先になりたい
- プロテーゼなどの異物は心配
- ほんの少しだけ形を変えたい
施術の特徴について
鼻先が低い、丸く平べったい、上を向いていて鼻の穴が目立つなどの場合に、ご自身の軟骨を鼻先に移植することで形を変えることができる方法です。自分の軟骨なので、異物反応やアレルギーなどの心配も少なく、自然な触り心地です。
軟骨移植のみの場合、極端に高さを出そうとすると皮膚が引っ張られて軟骨の輪郭が浮き出たり、変形したりする恐れがあります。そのため、鼻の骨を固定した上で移植するなど、他の手術と同時に行うケースもあります。
施術方法
手術は鼻の穴の中を切開するクローズ法、または鼻柱(鼻の穴の間)を切開するオープン法で行います。
1. 軟骨の採取
ご自身の軟骨を使用するため、まず採取する箇所を決めます。耳周辺の目立たない部位を3〜4mm切開して、耳介軟骨または耳珠軟骨を採取します。
2. 軟骨を加工
採取した軟骨を小さいパーツにして、鼻の状態やご希望にあわせて大きさや形を調整して加工します。
3. 軟骨を挿入
軟骨を鼻に挿入。希望の鼻先の形によって、挿入箇所を変えます。手術後はテープやギプスで3〜5日間は固定します。
下:鼻筋を長くする
斜め下:鼻の穴を目立たなくする
前:鼻先を高くする
上:鼻を尖らせる
施術の特徴まとめ
- 鼻先の形や角度を変えられる
- 自分の軟骨を使用する方法
- 他の鼻の整形手術と同時に行うことができる
施術の詳細
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施術時間
30分~4時間(手術の内容による)
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施術回数
1回
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施術間隔
基本的に1回で終了
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価格
200,000〜400,000円
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麻酔
必要
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ダウンタイムや副作用
施術後、腫れや内出血が出る場合がありますが、1〜2週間ほどで引いていきます。
縫合した箇所は赤い傷ができますが、2〜3か月で赤みや腫れが落ち着きはじめ、時間の経過とともに目立たなくなります。〇想定される副作用・リスク
赤み腫れ熱感傷口の炎症感染色素沈着内出血血腫傷跡左右差鼻中隔に穴が空くピンチノーズ変形後戻りなど -
留意点
・シャワー、洗顔、ポイントメイクは当日より可能ですが、傷を濡らさないように注意してください。
・抜糸するまでは、激しい運動、サウナ、飲酒はお控えください。
・2〜3か月間は、うつぶせ寝など鼻に荷重がかからないようにしてください。
・お顔への強いマッサージ、激しい運動は1か月程度控えてください。
※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。
- 妊娠中あるいは授乳中の方
- 重篤な疾患や感染症がある方
- アトピーや皮膚病など皮膚疾患をお持ちの方
施術の流れ
- カウンセリング
- 医師によるカウンセリングで、気になる部位や症状を相談し、治療方法を決めていきます。
当該治療が適応かどうか、ダウンタイム等についてもしっかり聞くことが大切です。 - 施術
- 局所麻酔を使用し、麻酔が効いたら手術を開始します。笑気ガス麻酔や静脈麻酔を併用するクリニックもあります。
- アフターケア
- 傷口を保護、テープやギプスで3日~1週間ほど固定します。抜糸は、手術の5~7日後に行います。
なおクリニックによってアフターケアの内容は多少異なります。
よくあるQA
- 移植した軟骨が動いたりズレたりすることはないですか?
- 軟骨は時間とともに周りの組織に定着するので、ずれることはほとんどありません。心配な方は、術後しっかり固定することをおすすめします。ただし、形や位置があっていない、強い衝撃を受けるなどの場合は、動いたりずれたりすることがあります。
- 移植した軟骨はどれくらい持ちますか?
- 一度移植した軟骨は時間の経過とともに少しずつ吸収されますが、吸収量はわずかです。
- 団子鼻を解消できますか?
- 軟骨移植は鼻先の高さや角度を変える施術です。団子鼻の場合は、鼻先の脂肪を取り除き、鼻翼軟骨を加工して細くする鼻尖縮小術(びせんしゅくしょうじゅつ)が効果的です。軟骨移植と同時に行うクリニックも多いようです。