妊娠線・肉割れのレーザー治療
炭酸ガス(CO2)レーザーやサーマクールなどで、真皮に働きかけてコラーゲンの再生を促す治療です。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ乾燥かさぶた内出血色素沈着など出産や短期間に太ることでできる妊娠線・肉割れ。体型が戻っても消えないため、コンプレックスになっている人も多いのではないでしょうか。妊娠線・肉割れを気になりながらもあきらめていた方に、美容クリニックではレーザー治療や、医療アートメイクで分かりにくくする方法があります。
目次
妊娠線とは、妊娠中の急激な体型の変化で起こる肉が裂けたような線のことです。
ストレッチマークとも呼び、正式名称は「線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)」(または皮膚伸展線条)という皮膚の病気です。
最初はピンク色や赤味のある線が傷やあざのようにできて、徐々に赤黒く変化するのが特徴です。
出産後は白っぽくなり目立ちにくくなる場合もありますが、元に戻ることはありません。
妊娠中はお腹だけでなく、バストや太もも、ヒップなども大きくなり、妊娠線ができる場合があります。
妊娠線ができる大きな原因は2つです。
皮膚は表皮(角質層)・真皮・皮下組織の3層から構成されています。皮膚表面の表皮には伸縮性があり、体型の変化に合わせて伸びていきます。しかし、その下にある真皮は伸びにくいため急激な変化に耐えられず裂けてしまい、妊娠線ができます。
妊娠中に増加するステロイドホルモンも、妊娠線ができる原因のひとつです。このホルモンはコラーゲンの生成や真皮のターンオーバーを抑える働きがあるため、肌の弾力が失われ、断裂が起こりやすくなります。
妊娠出産するすべての人に妊娠線ができるわけではありません。とくに妊娠線ができやすいタイプは以下のような人です。
多胎妊娠の人:双子以上の妊娠の場合、腹部が肥大しやすいため
乾燥肌の人:皮膚の乾燥によって皮膚(真皮)の伸縮がより衰えるため
高齢出産の人:年齢とともに皮膚の伸縮性が低下するため
痩せ型・小柄な人:腹部の表面積が小さい痩せ型の人や、骨盤が小さい小柄な人は体型変化の割合が大きいため
経産婦の人:出産経験のある経産婦の人は皮膚が伸びやすくなっており、腹部が膨張するスピードが速いため
肉割れとは、急激な体型の変化で肌にできるひび割れのような線のことです。妊娠したことでできる肉割れを「妊娠線」と呼び、基本は同じ症状です。肉割れは、妊娠以外に次のような場合に起こりやすくなります。
肉割れの原因は妊娠線と同じ、真皮の断裂によって生じます。
妊娠線・肉割れを完全に無くして元の状態に戻すのは現状難しいですが、美容クリニックには様々な治療法があり、分かりにくくする施術などもあります。
妊娠線・肉割れの箇所や状態にあわせて治療法が選べます。レーザーや超音波による治療、アートメイクでカバーする方法があります。
妊娠線・肉割れのレーザー治療
炭酸ガス(CO2)レーザーやサーマクールなどで、真皮に働きかけてコラーゲンの再生を促す治療です。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ乾燥かさぶた内出血色素沈着などアートメイク
妊娠線・肉割れが気になる箇所に医療アートメイクで色素を注入して目立たなくする施術です。個人差はありますが、持続期間は1年~1年半です。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ痛みしこり内出血など顔の肌治療で行うことが多いダーマペンですが、妊娠線・肉割れの改善にも効果が期待できます。
ダーマペン
極細の針を肌に刺すことで、肌が持つ自己治癒力を高める治療です。針が真皮層までダイレクトに届きます。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ乾燥かさぶた内出血色素沈着など肌に専用の薬剤を塗って古い角質を除去したり、水流の力で肌の汚れを洗浄・吸引します。
ピーリング
専用の薬剤を塗って皮膚のターンオーバーを促し妊娠線などの改善が期待できます。ダーマペンなどと併用する場合も多いです。
想定される副作用・リスク
赤みかゆみ痛み乾燥など