HOT PEPPER Beauty

目の開き・まぶたのたるみとは

目の開き・まぶたのたるみとは

image

「目が開きにくくなった」「若い頃より目が小さくなった」「まぶたが腫れぼったい」といった目元の悩みは、見た目だけでなく、疲れやすい、肩がこるといった症状の原因にもなります。まぶたがたるむ、目が開きにくくなる原因は大きく分けて3つあり、その原因に合わせた治療法があります。

目次

こんなお悩みに

  • 目が開きにくい
  • 目つきが悪いと言われる
  • 年齢とともに目が小さくなってきた
  • まぶたが腫れぼったい
  • いつもまぶたが重い
  • 額のしわが気になる
  • 目が疲れやすく肩こり、頭痛がひどい

目の開き・まぶたのたるみの原因

まぶたがたるむ、目が開きにくくなる原因には、まぶたを開く筋肉の衰えや、まぶたの皮膚のたるみ・脂肪などがあります。

・筋肉の衰えが原因

まぶたを支える筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)が衰えると、まぶたを持ち上げる力が弱まり、目が開きにくくなります。この症状を眼瞼下垂(がんけんかすい)といいます。
目を開けていても常にまぶたが下がっているため、目つきが悪くなったり、疲れて見えるようになります。また目を見開いたり眉を上げて物を見たりする習慣がつくことで、額のしわや肩こり、頭痛などの不調の原因にもなります。
まぶたの筋肉が生まれつき弱い先天性と、加齢や長期のコンタクト使用などで筋肉が衰える後天性があります。

筋肉によるまぶたのたるみ

・皮膚のたるみが原因

加齢や紫外線などの影響により皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸が減少して、まぶたにたるみが発生します。余ったまぶたの皮膚が屋根の庇(ひさし)のように垂れ下がることで、視野が制限されて見えにくくなったりするなどの症状の場合は、眼瞼皮膚弛緩症(がんけんひふしかんしょう)という病気として診断されることもあります。

皮膚によるまぶたのたるみ

・脂肪が原因

生まれつきまぶたの脂肪が多い場合は加齢とともにたるみがさらに現れやすくなり、まぶたが重い、または眠たそうに見られる原因となります。他には、二重埋没法の糸が取れやすくなる原因にもなります。

目の開き・まぶたのたるみの原因・メカニズム

加齢

目尻側がたるんでしまうとたれ目の印象になります。
目の下のたるみは皮膚の老化によるものが一般的です。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成っていますが、加齢とともに、真皮の弾力を支える繊維成分であるコラーゲンやエラスチンが減少したり、水分を保つヒアルロン酸も減少してしまうことでハリがなくなってたるんでしまいます。さらに加齢によって目の周りや頬の筋肉も衰えてくるのもたるみの原因になります。

筋肉の付き方

目の周りには、まぶたを持ち上げる上眼瞼挙筋のほか、目の周囲をぐるりと囲むようについている眼輪筋などの筋肉があります。日常生活での目の使い方で、これらの筋肉は強くなったり、弱くなったりすることがあります。例えば、下まぶたの眼輪筋が発達してくると涙袋ができてタレ目の印象を与えます。また、眉間にしわが寄るように力を入れていると、目頭側が下るような筋肉の付き方になり、つり目の状態に近づく場合もあります。

外的要因(紫外線、皮膚刺激)

紫外線による皮膚の老化がたるみの原因となる場合があります。紫外線のA波(UVA)が真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを変性させることで弾力が失われ、たるみが生じることがあります。
また、メイクを落とす時などに強くこするなど、過度な刺激をまぶたに与え続けることで皮膚が厚く固くなってしまいつり目の印象に近づく場合もあります。

眼瞼下垂と皮膚のたるみを見分ける方法

眼瞼下垂と皮膚のたるみは「目が開きにくい」「まぶたが重い」という症状は同じですが、原因と治療方法は異なります。どちらなのか気になる場合は、セルフチェックをお試しください。

セルフチェック方法

1 鏡の前で目を閉じ、定規を眉から下に固定します。
2 定規を固定したまま眉を動かさないようにそっと目を開けます。
3 スマートフォンなどでその状態の顔を撮影します
4 撮影した写真で黒目の中心から上まぶたまでのサイズ(MRD)を測ります。この範囲が3mm以下ならば眼瞼下垂、それ以上ならば皮膚のたるみの可能性が高いと言えます。

MRDの計測

ただし眼瞼下垂と皮膚のたるみが混在しているケースも多いので、専門の医師に診断してもらうことをおすすめします。

施術方法

目の開き・まぶたのたるみの状態や原因に合わせた治療方法があります。

外科手術

眼瞼下垂には眼瞼下垂手術、皮膚のたるみには眉下切開(まゆしたせっかい)、まぶたに脂肪が多い場合は上まぶたの脂肪取りが適応となります。

眼瞼下垂手術

まぶたの筋肉を調整して、上まぶたの開きと視野の狭さの改善を図る治療です。状態によっては保険適用となることもありますが、自費診療の場合は見た目の美しさも追求できます。

想定される副作用・リスク

赤み腫れ炎症むくみ痛み内出血血腫感染症傷跡色素沈着左右差など
価格150,000〜800,000円

眉下切開

上まぶたの余分な皮膚や脂肪を取り除く手術で、眉毛の下のラインに沿って切開してたるんだ皮膚を引き上げて縫合します。上まぶたのたるみを取り、目を開きやすくします。

想定される副作用・リスク

腫れ炎症むくみ痛み内出血血腫感染症傷跡色素沈着左右差など
価格85,000〜700,000円

上まぶたの脂肪取り

腫れぼったいまぶたの脂肪を除去する手術です。まぶたを数ミリほど切開して余分な脂肪を取り除き、まぶたの厚みを薄くします。

想定される副作用・リスク

腫れ炎症むくみ痛み内出血血腫感染症傷跡色素沈着左右差など
価格55,000〜440,000円