立ち耳修正術
耳の後ろ側を3~4cmほど切開して軟骨に切れ目を入れ、耳を寝かせるように折り曲げて固定・縫合する手術です。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ炎症痛み感染血種出血皮膚壊死など220,000〜440,000円
耳は外見上でさほど目立つパーツではありませんが、ピアスやイヤリングなどを飾るチャームポイントと言えます。また、似合うヘアスタイルに影響する場合もあります。機能的には、メガネをかけたり、イヤホンを装着したりする箇所です。耳の形で見た目やライフスタイルにお悩みの方に、美容外科でできる治療をご紹介します。
目次
耳の形は妊娠1~2ヶ月でほぼ形成されるため変形耳は先天的なものがほとんどです。新生児期・乳児期であれば軟骨が柔らかいため矯正装具によって治療することが可能な場合がありますが、大人になってからは手術によって治療することになります。
耳の形で多い悩みは、次のようなものです。
顔の側面に沿って寝ている耳が、正面を向いて立っているように見える耳のことをいいます。その程度はさまざまですが、一般的に側頭部と耳の角度が30度以上の場合が立ち耳と呼ばれます。立ち耳は対耳輪の軟骨の折れ曲がりが弱く、耳を側頭部へと寝かせる力が働いていないために起こる症状です。
耳の上の部分が前に折れ曲がっている耳のことをいいます。耳の軟骨の形の異常が原因で、極度に折れ曲がっている状態もあれば、軽度にゆがんでいる状態もあり、マスクやメガネが掛けにくい場合があります。
耳の上半分が皮膚に埋もれ込んだ状態の耳のことをいいます。袋耳とも呼ばれ、耳の上部分の軟骨が変形してしまい皮膚の下に埋まったような状態です。折れ耳と同様に、マスクやメガネを掛けることが困難で、日本では400人に1人の割合で起こると言われています。
耳垂(耳たぶ)が割れている状態の耳のことをいいます。耳垂裂にはケガなどによって裂けてしまう「外傷性耳垂裂」、生まれつき割れている「先天性耳垂裂」の2種類があります。その状態はさまざまで、耳たぶが軽くくびれたものや、しっかりと縦に割れた状態、また2つ以上に割れている状態などがあります。
柔道耳や餃子耳と呼ばれる形の耳は正式には耳介血腫(じかいけっしゅ)と言い、格闘技(柔道・レスリング・相撲など)をする選手に多く、耳介の外傷の繰り返しや打撲・圧迫などの刺激による内出血が原因で起こります。別名、カリフラワー耳やレスリング耳とも言います。イヤホンが装着できない場合もあります。
生まれつき変形している耳や、生活習慣・運動などで変形した耳を整えます。
変形した耳は状態やご希望に合わせて方法が異なりますが、切開して行う手術が多くあります。
立ち耳修正術
耳の後ろ側を3~4cmほど切開して軟骨に切れ目を入れ、耳を寝かせるように折り曲げて固定・縫合する手術です。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ炎症痛み感染血種出血皮膚壊死など折れ耳修正術
耳の後ろ側を切開して前方へ倒れ込んでいた軟骨部分を糸で矯正して起こす手術です。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ炎症痛み感染血種出血皮膚壊死など埋没耳修正術
耳の軟骨の変形を矯正するために、軟骨の切開や縫合、移植などを行う手術です。変形の程度や反対側の耳とのバランスを取るなど、耳の状態によっても方法は変わってきます。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ炎症痛み感染血種出血皮膚壊死など耳垂変形修正術
メスで皮膚を切開しジグザグに縫合するZ形成術が多い治療です。また手術後は、その程度によっては耳たぶが小さくなる場合があります。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ炎症痛み感染血種出血皮膚壊死など柔道耳(耳介血腫)の修正
柔道耳は形や状態は人それぞれです。治療法も異なり、軽度であれば注射針で血液を繰り返し抜く方法、変形が酷い場合は切除して整えます。
想定される副作用・リスク
赤み腫れ炎症痛み感染血種出血皮膚壊死など