口角・エラ・あごボトックスとは
口角・エラ・あごボトックスは、「下がった口角を上げる」「エラが張って角ばった輪郭をシャープにする」「筋肉が発達したあごのラインを整える」ための施術です。いずれも発達した筋肉の動きをボツリヌストキシンによってやわらげることによって、形やラインに変化を加えます。
目次
こんなお悩みに
- 口角が下がっている
- エラが張っている
- あごの梅干しじわが気になる
施術の特徴について
口角・エラ・あごボトックスは、それぞれの部位にある筋肉の動きをやわらげることで、理想のラインに近づける施術です。注射をする製剤はボツリヌストキシンという天然のタンパク質でできており、一時的に筋肉へ届く神経伝達をブロックすることで筋肉の動きをやわらげる作用があります。30年ほど前から眼科や神経内科で使用されていましたが、ここ10年ほどで美容クリニックの施術でも使用されるようになりました。なお、「ボトックス」という名称は米国アラガン社が製造するボツリヌストキシン製剤の商品名をいい、美容クリニックではアラガン社製以外にもいくつかのボツリヌストキシン製剤を使用していることが多いです。ボツリヌストキシン製剤は、注射をした部位や製剤の種類にもよりますが、施術後は2週間程度で最も効果がピークになり、その後は3~4か月程度で少しずつ効果がなくなっていきます。しわ治療や汗をおさえる施術や筋肉のボリュームを減らす施術などでも同様の製剤が使用されています。
下がっている口角は機嫌が悪そうに見える原因にもなりがちです。口角が下がる原因には、加齢によるたるみなどもありますが、「筋肉の緊張」が原因であることがあります。口の周りにある様々な筋肉の中で口角を下げる筋肉が発達していると、口角を引き下げる力が強くなって普段から唇の両端が下がった状態になります。この筋肉に口角ボトックスを注射することで、筋肉の働きをやわらげ、下がった口角を上げます。
エラとは耳の下の張りだした部分のことで、この部分が張り出していると顔が大きく見えたりベース型に見られる原因になることもしばしばあります。エラが張っている原因には「筋肉」「骨格」「脂肪」などがあげられますが、この中でも筋肉が原因でエラが張っている場合は、エラボトックスによる治療が適しています。エラの部分にある筋肉は「咬筋(こうきん)」といい、歯を食いしばる癖や歯ぎしりをする癖があると、自然に咬筋が発達してしまうことがあります。エラボトックスでは、この発達しすぎた咬筋の動きを抑制することで張り出したエラをシャープにします。
あごの筋肉が発達しすぎて梅干しじわができている場合、あごボトックスによって梅干しじわを治療するのとあわせて、あごの筋肉の緊張がやわらぎ、あごが前方に出る効果も期待することができます。
施術の特徴まとめ
- メスを使用しない注射による施術
- 施術は15分程度で終了
- 施術後のダウンタイムが短い
施術の詳細
- 施術時間15分
- 施術回数1回
- 施術間隔効果を持続させるためには3~4か月に一度程度
- 価格1回 3,000~100,000円
-
目安単位
口角:片側2~4単位(計4~8単位)
エラ:片側15~25単位(計30~50単位)
あご:片側4単位(計8単位) -
麻酔
不要
(希望によって麻酔も可能) -
ダウンタイムや副作用(施術後の状態)
施術後は注射をした部分に多少赤みが出ることがありますが、数時間程度で自然になくなります。
施術後、まれに内出血や腫れが出ることがありますが、通常は1週間ほどで落ち着きます。〇想定される副作用・リスク
腫れ痛みしこり内出血など -
留意点
注入した部位へのメイク・洗顔は施術当日から可能です。
施術当日は激しい運動、飲酒、サウナ、温泉などは控えてください。
施術後3~4日程度は注射をした部位のマッサージは控えてください。
口角・エラ・あごボトックスは効果がでるまでに2週間程度かかることがあります。
※その人の状態・機材によって回数・価格などが変わります。
※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。詳細は美容クリニックにご確認ください。
- 妊娠中あるいは授乳中の方
- 重篤な疾患や感染症がある方
- 筋肉・神経の疾患のある方
- アレルギー体質の方
- 女性は口角・エラ・あごボトックスの施術を行っている間、および最後の注射から2回の月経を経るまでは避妊をする必要があります。男性は最低3か月の避妊が必要となります。
施術の流れ
- カウンセリング
- 気になる部位について医師が診察し、悩みに適した治療方法を決めます。診察によって当該治療が適応か判断し、適正な治療を行うことが大切です。
- 洗顔
- 美容クリニックによっては部分的にメイクを落としてから施術を行うことがあります。(診察も美容クリニックによっては洗顔してから行う場合もあります)
- 施術
- 気になる部位にボトックスを注射します。痛みが不安な際には麻酔を使用することが可能なことが多いです。
- アフターケア
- 施術終了です。施術後はすぐにメイクが可能です。
よくあるQA
- 痛みが不安です。どのくらい痛いですか?
- 口角・エラ・あごボトックスでは、注射針を刺す際にチクッとした痛みがある程度です。どうしても不安な際には麻酔を使用することができる美容クリニックが多いです。
- 何回程度受けるのが良いのでしょうか?
- 個人差はありますが、口角・エラ・あごボトックスの効果は3~4か月ほど持続します。効果を持続したい際には3~4か月に一度程度のペースで施術を行うことが多いです。なお、口角・エラ・あごボトックスは、効果が出るまでに注射後2週間ほどかかることがあります。
- 口角・エラ・あごボトックス施術後にしてはいけないことはありますか?
- メイク、洗顔、入浴などは施術当日から可能ですが、サウナや温泉、激しい運動、飲酒などは避けるようにしてください。また製剤が拡散するのを防ぐために、注射後3~4日程度は注射部位のマッサージは控えるようにしてください。
- 施術による副作用はありますか?
- 個人差はありますが、可能性のあるリスクとしては、内出血や腫れなどが挙げられます。また、稀に注射した部位によっては一時的に顔の筋肉が動かしにくくなることがあります。ダウンタイムや副作用は事前に医師に確認した上で施術を受けるようにしてください。
- ダウンタイムはありますか?
- 施術後に多少赤みが出ることもありますが数時間程度で次第に落ち着きます。腫れや内出血が出た際は、1週間程度で次第に落ち着きます。