わきがのレーザー治療とは
わきがのレーザー治療は、わきがの原因であるアポクリン腺という汗腺の働きを、メスを使わずにレーザーによって破壊する施術です。わきがとあわせて、わき汗の量を抑える効果も期待できます。照射直後から効果を実感できることが多く、施術後の腫れや赤みは1週間程度で落ち着きます。
目次
こんなお悩みに
- わきのニオイが気になる
- わき汗の量が気になる
施術の特徴について
わきがの気になるニオイは、アポクリン腺という汗腺から分泌された汗が皮膚表面の細菌などによって分解されることによって生じます。アポクリン腺はわきの他、耳の中や陰部にも多く、これらの部位でもニオイが強くなることがしばしばあります。また汗腺にはアポクリン腺とあわせてもう一つ、エクリン腺というものがあり、これは汗の量に大きく関係します。わきがのレーザー治療では、わきがが気になる部分にレーザーを照射することによって、ニオイの原因であるアポクリン腺とわき汗の原因であるエクリン腺にダメージを与え、ニオイや汗の量を抑える施術です。マシンによってマイクロ波や高周波などの違いがあります。
局所麻酔をした後に、ニオイが気になる部位にマイクロ波のレーザーを照射します。マイクロ波の熱によってアポクリン腺やエクリン腺は破壊され、ニオイや汗のもとがなくなります。アポクリン腺やエクリン腺がある皮膚層よりも上の皮膚表面に近い部分を冷却しながら行うことで火傷などを防ぐことができます。また、汗腺よりもさらに深い部分にある脂肪層に熱エネルギーが到達することもありません。
局所麻酔をした後に、レーザーの先端に内蔵されている針を皮膚内のアポクリン腺・エクリン腺が存在する部位に挿入し、周波数や深さを細かく調整しながらまんべんなく針先から高周波を照射します。美容クリニックによって異なりますが、通常は皮膚の深さを4~6層程度に分けて細かく照射を行います。
施術の特徴まとめ
- メスを使わずに治療ができる
- ダウンタイムが短い
- わきがとあわせてわき汗治療にも有効
施術の詳細
- 施術時間30~120分
- 施術回数1回
- 施術間隔通常は1回で終了
- 価格1回 200,000~350,000円
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麻酔
必要
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ダウンタイムや副作用(施術後の状態)
照射後は、照射部位に赤みや腫れが生じますが、通常は1週間程度で落ち着きます。
照射後にかさぶたや水膨れが生じることがありますが、通常は1~2週間程度で落ち着きます。
照射後、一時的に筋力の低下や指のしびれを感じることがありますが、数か月程度で落ち着きます。〇想定される副作用・リスク
赤み腫れ痛みほてりむくみしびれ水膨れ筋力の低下など -
留意点
1回でしっかりと効果を実感できない場合は2回目の施術を行うことも可能です。
シャワーは施術当日から可能ですが湯船への入浴は1週間ほど控えてください。
激しい運動や飲酒などは1週間程度控えてください。
わきに照射をする際には事前に剃毛を行ってください。
※その人の状態・機材によって回数・価格などが変わります。
※以下の方は施術を受けることができない可能性があります。詳細は美容クリニックにご確認ください。
- 妊娠中あるいは授乳中の方
- 重篤な疾患や感染症がある方
- アトピーや皮膚病などの皮膚疾患をお持ちの方
- ペースメーカーなどの電子機器が埋め込まれている方
施術の流れ
- カウンセリング
- 気になる部位について医師が診察し、症状に適した治療方法を決めます。診察によって当該治療が適応か判断し、適正な治療を行うことが大切です。
- マーキング
- 照射漏れや火傷を防ぐために照射範囲にマーキングを行います。
- 施術
- 消毒後、局所麻酔を行います。マーキングした部位に沿って照射を行います。
- アフターケア
- 照射後は保護テープを貼って終了です。
よくあるQA
- 痛みが不安です。どのくらい痛いですか?
- 照射前に麻酔を行うため麻酔を注射する際にチクッとする程度です。
- 何回程度受けるのが良いのでしょうか?
- 通常は1回でも効果を実感できることが多いですが、ニオイがまだ気になるという際には再度照射をすることも可能です。その場合は3か月程度経過した後に2回目の施術を行います。
- 効果はどの程度続きますか?
- わきがのレーザーは、ニオイや汗の原因であるアポクリン腺、エクリン腺の機能を破壊します。一度失われた汗腺は再生することはないため、効果は長期間続きます。
- 施術による副作用はありますか?
- 個人差はありますが、まれに水膨れや筋力の低下、指先のしびれなどが生じることがあります。ダウンタイムや副作用は事前に医師に確認した上で施術を受けるようにしてください。
- ダウンタイムはありますか?
- 照射部位の赤みや腫れが生じることはありますが、通常は1週間ほどで落ち着きます。